ダビングや編集のご注文いただいたビデオ素材を見ながら、たまに「こう撮ったらもっといい絵になったかも…」と思うことがあります。こんなの単なるオセッカイですけれど…(スミマセン)。
ここでは、そんなよく目にする失敗を整理しながら、とりあえず、誰でもカンタンに上手く撮れたように見せられるかも知れない?!…5つのポイントを整理してみました。
ビデオ撮影のコツはいろいろあります。マジメに上手に撮りたいという方は「○○ビデオカメラ撮影術」など、本格的なHOW TO本をご参考に。
■まず最初に「4W」を映像に入れておきましょう。
ビデオで記録することは、つまり「いかに映像で撮りたい内容を伝えるか」ということ。
今日何を撮るかという映像をまず最初におさえておくと、あとから編集してもまとまりやすくなります。
その時のポイントが、いつ(WHEN)、どこで(WHERE)、誰が(WHO)、何を(WHAT)の「4W」というわけです。
例えば、運動会を撮るとします。その時は運動会が始まる前に「秋の空や景色」(=WHEN)、「学校の校門・看板」(=WHERE)、「子供たち」(=WHO)、「運動会の看板や入場アーチ」(=WHAT)という何の言葉を付け加えなくても判る説明的な映像を抑えておくのです。
すると、あとはお子さんが競技に出ているシーンだけ追いかけても、きちんとまとまる映像になったりします。
「バカ野郎! 運動会は朝一番の場所取りが命なんだから、そんなヒマあるか」なんて人は、ベストポジションを確保してからどうぞ。
ニュースの映像を観ると分かりやすく伝えるために、必ずこうした基本的なカットをきちんと押さえてあります。こんどニュースを見ながらチェックしてみてください。
■何を撮るか、事前に決めておきましょう
運動会やお誕生日会など、あらかじめビデオカメラを撮ることが分かっているイベントごとなどは、事前にどんな絵を撮ろうか、漠然でもいいのでイメージしておくとよいと思います。何を撮るか、どんな表情や場面を撮るかを予測しておくだけでタイミングやポジション取りなど、事前にどう撮ろうかと「心の準備」ができますね。できれば、撮影する場所を下見をしたり、実際にカメラを構えたりして、どんな絵が撮れるかを確認しておくと、必要なバッテリーやテープの本数、レンズ、三脚などの必要性などまで把握できたりもします。場当たり的にカメラを回すよりも随分撮れる映像が変わって来ますよ。
その場に行ってテープが足りない、予備のバッテリーを忘れた…なんて凡ミスだけは避けたいですね。
■ビデオは前後を余分に回す気持ちで。
また、撮りたいシーンの撮りはじめと撮り終わりも5〜10秒くらい余分に撮っておきましょう。
「よし撮ろう」「よしここまで」と思った時点から前後の5秒〜10秒余分に回しておくのです。
急に目の前で起こるシーンを予測することは難しいのですが、終わりの方は実践できます。
後からビデオを観る時に突然シーンが始まったり、終わったりするとちょっと不自然に感じてしまいます。
例えば、運動会の競技や演目、結婚披露宴のスピーチや余興のつなぎ目など、あまり注意しないで撮影してしまうと、後から観直した時、急に次の映像にスキップしたみたいでもったいない気がするものです。
こういうところまで気を配れるのは、かなりビデオカメラに慣れた方だと思うのですが、そういう上級テクはムリムリなんて思わないで、頭の片隅に入れておいてみてください。
映画やドラマの撮影では実は「よーい、スタート」の5〜10秒くらい前からカメラを回し始めます。 そして「カット尻」の10秒回しも多くのプロカメラマンが実践しているテク。この5秒〜10秒で意外にハプニングが撮れたりするかも!
実はこういう「間」を前後に残しておくことで、ビデオを編集する時も自然な「間」を作ってつなぐことができます。
特にビデオテープを使っている皆さんの中に、このカットの最後にいい映像が撮れていたはずなのに、次に撮ったシーンが重なって消えていたという経験はありませんか。
デジタルビデオの撮影ボタンを解除してまた次の撮影を始めた場合、タイムコードをつなぐために直前の撮り終わりを検索しますが、その時に前に撮ったカットと次に撮るカットの境い目あたりを少しダブらせて撮るので、前のカットは少し消えてしまったりすることがあります。お子さんのいい笑顔が撮れたと思って撮影をストップさせたのに、その笑顔の最後が少し切れたりしたら残念ですよね。
最近はメモリカードやハードディスクにビデオを保存するカメラが主流になって来ましたが、ビデオテープをお使いになっている方にはテープの撮りはじめにも気をつけてみては?
ビデオテープというのは一番最初の部分が傷みやすいもの。
例えば、レンタルビデオで借りたビデオもカラミのある場合は、ほとんどが最初の部分だったりしませんか。
これは、早送りしたり巻き戻したり、巻き終わりで止まったりのいずれでもテープを巻く時にテープをリールに固定している突端に力が加わりやすいから。
だから、最初の30秒間は空回しして、30秒後から撮りはじめる。これを業界では「プリロール」といいます。
もし、最初の30秒間に決定的な瞬間が撮影されていたら、そこが一番傷みやすくなるなんてもったいないですものね。
画面の中で人物をバランス良く収まる構図を作るには、被写体(写す相手)の目を意識しましょう。
■目の位置は、どんな画面サイズになっても、画面の上側1/4〜1/3の範囲に収まるように撮りましょう。
全身を入れた「フルサイズ」、ひざから上の「ニーサイズ」、腰から上の「ウェストサイズ」、胸から上の「バストサイズ」、顔だけの「アップサイズ」と構図を決めるサイズはさまざまです。
でも構図を変えても、常に目の位置は画面の上側1/4〜1/3の範囲に収まるようにするとバランスがいいと言われています。
■目線方向を少し広めに空ける
被写体(写す相手)と真正面に向かい合っている時は別ですが、左右どちらかに身体を傾けている場合は、被写体の目線方向(向いている方向)を少し広めに空けると、バランス良く違和感のない構図が決まります。
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| 目線方向(左側)を広めに空けると、何かを見つめているという雰囲気が出て自然に見えます。 |
目線方向(左側)を狭くすると窮屈だし、頭の後ろに要らない部分が写って絵がまとまりませんね。 |
お子さんやペットの可愛い表情を撮りたいのだけど、どうも思うよりも上手く撮れてない…なんてことはありませんか。
そういう時は案外と、 お子さんやペットの目線の高さまでカメラを低くして撮ってあげると、いい表情が撮れたりします。
■大人の目線だと、上から抑えつけたようなアングルになり、高圧的な印象の映像になってしまいがちです。
お子さんやペットを撮っている時に「上から目線」って、どこか親近感がなくなります。頭の上ばかり撮っていて、肝心の表情が撮れてないという失敗、結構多く見受けられます。
■子供やペットの目線にカメラが降りてくると、写される側はレンズに対して好奇的な意識を持ちます。
「あっ、お母さんだ!」「キャハ、はずかしいよ」 なんていう気持ちがさっと表情や行動に現れて、それだけでイキイキした映像になります。
■大人の目線で上から撮る時より、同じ目線の方がお子さんに対する光の角度が撮影に適していることが多いのです。
こんないろんな要素がプラスに働いて、よりいい表情が狙えるというわけです。
何より相手目線で撮ることが、撮影者と被写体にとってコミュニケーションがとりやすいポジションなのですから。
これって、カメラを撮る時だけじゃなくても基本的なことだったりしませんか。つまりカメラを持っている時だけ肩肘張ったり特別な気分にならないで、普段と同じ気持ちで臨むといいってことなんですね。
面白い映像を撮りたいがために「ズーム」を多用したり、カメラをパン(横振り移動)やティルト(縦振り移動)して撮ったりしていませんか。
カメラやレンズを動かすと、 その分だけ映像はガタガタと波打ったり手ぶれを起こしたりと不安定になり、撮る側は一所懸命な反面、見る側にとっては面白くない映像になったりします。
テレビ番組やドラマ、映画をよくよく観ていると、思っている以上にこうしたカメラやレンズの移動が少ないことに気がつきます。
「アップ」の表情が印象の中で残るのは、案外「フルサイズ」の直後にカットをパッと「アップ」に切り替えた瞬間だったりしませんか。
例えば、涙がホロリと落ちる表情を撮りたいと思ってズームで寄って行くその数秒間に、案外本当に撮りたい「涙ポロリ」の<一瞬>は終わって、やっとレンズがアップになった時は涙は全部流れ落ちていたりして…
プロのカメラマンは基本的にカメラは三脚に固定してフィックス(固定サイズ)で撮っています。
まず全体の様子、そしてだんだん対象物に寄って、最後にアップを抑える。安定した映像を積み重ねて撮りたい内容を表現しているのです。
プロのカメラマンは、素人に特にありがちな失敗が「ズーム」だと口を揃えて言います。
デジタルビデオカメラの「ズーム」レバーって、付いているからついつい使ってしまいますよね。
だけど、案外回している間に手持ちブタさでズームをしたりするので、映像的に「意味のないズーム」で終わっていることが多いのです。
また、ズームの間に変化し続ける映像は必ず不安定になるばかりか、被写体がアップになるほど手ぶれも顕著になります。
「手ぶれ補正」も標準サイズでは利きますが、アップにしたら三脚にのせていても補正できないことがあるくらいです。
ピタっとキマるズームを撮ると言うことは、実はプロのカメラマンでも熟練を要するテクニックなのです。
被写体を大きく撮りたい場合、プロのカメラマンは撮影している場所を動けないなどの制約がない限りはズームにするのではなく、できるだけ被写体に近づいてカメラを回しています。その理由は前述した通り、安定した映像がとれたりいい表情が狙えたりするからです。
何より遠くから可愛いお子さんにカメラを向けるなんて撮り方、よそよそしくありませんか。
なるべく近くで会話しながら楽しく撮りましょうよ。その方が撮る方も撮られる方も、楽しいビデオになること間違いありません!
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